2006年06月13日

新潮クレスト・ブックスを読もう! [雑記帖]

巡礼者たち巡礼者たち
エリザベス・ギルバート / Elizabeth Gilbert
岩本正恵

単行本, 新潮社, 1999/02

 「新潮クレスト・ブックス」は、小説、エッセイ、ノンフィクションなどジャンルを問わず(と云っても、大半は小説だが)海外の優れた文芸作品を紹介し続けている、知る人ぞ識るシリーズである。新潮社公式サイトのクレスト・ブックスのページには現在29冊が紹介されており、絶版になったものも含めると、全部で54冊の既刊がある。

 佐吉が以前から所有していたクレスト・ブックスは20冊ちょっと。そのうちすでに読んだものが10数冊。さらにブログに書評を載せたものが5冊ある。さすがにそのすべてに深い感銘を受けたというわけではないが、それでもクレスト・ブックスは概してレベルが高く、はずれが少ない。ちなみに、勢い余ってmixiにそのコミュまで立ち上げてしまったジュンパ・ラヒリやアリステア・マクラウドも、このシリーズで知った作家である。

 いずれはこのシリーズを全部読みたい。漠然とだが、洋モノ好きの佐吉はずっとそう思っていた。そしてこの夏、ついにそれを実行に移すことにした。具体的にいうと、まだ入手していない作品を買い集め始めたのである。続きを読む
2006年06月08日

リンボウ先生の文章術教室 / 林望 [読書日記]

リンボウ先生の文章術教室リンボウ先生の文章術教室
林望

文庫本, 小学館, 2006/05/11

 林望、通称リンボウ先生の『リンボウ先生の文章術教室』を読む。これは、2002年に単行本で刊行された『文章術の千本ノック』(本人によるとあまり売れなかったそうだ)を加筆、改題して文庫化したものである。

 文章読本、あるいはそれに類する書籍は、これまでにも数多く出版されている。谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫、丸谷才一、井上ひさし…といった名だたる文豪や名文筆家によって書かれたものから、ハウツー本に毛が生えたようなものまで、実にさまざまである。

 実を云うと、佐吉もかつてそうした(文豪たちの)文章読本を何冊か読んだことがある。10年くらい前の話だ(ただし当時、佐吉には文章を書く機会などほとんどなく、なぜそれらを読もうと思ったのか、今ではまったく思い出せない)。しかし結局、佐吉にとってそれらが猫に小判だったことは、ご覧のとおりである。続きを読む

バレンタイン−短編集 / 柴田元幸 [読書日記]

バレンタイン−短編集バレンタイン−短編集
柴田元幸

単行本, 新書館, 2006/06/01

 あの翻訳家柴田元幸がついに小説を出した! というので早速読んでみる。タイトルは『バレンタイン』。

 短編集という触れ込みだが、実際には雑誌『大航海』に連載されていたエッセイをメインに、柴田が彼自身について書いた短文を集めた小品集である。これをエッセイと呼ぶべきか小説と呼ぶべきかは迷うところだし、また敢えてそんなことにこだわる必要もないようにも思えるが、強いて云うなら、純粋な小説というより小説仕立てのエッセイといったところだろうか。

 生まれた街を歩いていた彼が少年の頃の自分に出くわす表題作『バレンタイン』。これもやはり今の自分が、イギリス留学時代の自分を眺めながら、ありえたかもしれない人生を夢想する『ケンブリッジ・サーカス』。あるいは、奥さんをロボットに見たてた『妻を直す』や、小雨の中、ゲートボールに興じる老人に、自分の両親を重ねてみる『ゲートボール』など、現在と過去、現実と幻想とが入り混じった奇妙な世界を描いた作品が、全部で14編収められている。続きを読む
2006年06月05日

「ダーク・タワー」プレミア・ブックが届いた! ヽ(^▽^ ノ [雑記帖]

コロラド・キッドコロラド・キッド
スティーヴン・キング / Stephen King
白石朗

文庫本, 新潮社, 2006/06 (非売品)

 スティーヴン・キング『ダーク・タワー』シリーズの「プレミア・ブック・プレゼント」の賞品『コロラド・キッド』が届いた。これは『ダーク・タワー』シリーズの刊行記念で、『ダーク・タワー I 〜 III 』の計5冊を買うと応募できるというもの。佐吉も4月末にこれに応募していた。

 表紙は真っ黒で、そこだけテクスチャーを変えたステンシル風の書体で「THE COLORADO KID / STEPHEN KING / TRANSLATED BY RO SHIRAISHI / SHINCHO BUNKO SPECIAL」とある。そう、訳はなんと白石朗。これにもちょっとびっくり。なんだかシークレット・ゲストみたいだ。続きを読む
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。