2006年04月12日

ダーク・タワーI ガンスリンガー / スティーヴン・キング [読書日記]

ダーク・タワーI ガンスリンガーダーク・タワーI ガンスリンガー
スティーヴン・キング / Stephen King
風間賢二

文庫本, 新潮社, 2005/11/26

 云わずと知れた世界的大ベストセラー作家、スティーヴン・キング。しかし佐吉は、これまで一度も彼の作品を読んだことがなかった。元々佐吉はエンターテインメント作品全般に対して関心が薄いし、加えてキングには映画化された作品が多く、ならばわざわざ原作を読む必要もあるまいと思ったり、あるいはそれらを通してなんとなく原作も読んだ気になったり、というところもあったのかもしれない。

 しかしこれだけの大家の作品を、まったく読まないというもなんだかもったいない気がする。ならばいっちょキングを読んでやるか、と佐吉は思った。そして、どうせなら彼の代表作を読んでやろう、と考えた。そうして読み始めたのが、この『ダーク・タワーI ガンスリンガー』なのである。

 『ダーク・タワー』は全七部の大作で、この『ガンスリンガー』はそのプロローグにあたる作品。日本では角川書店から池央耿の訳でその第四部までがすでに刊行されているが、2003年にキングによって原作が加筆され、それが今度は新潮社から風間賢二の新訳で出版された。池の『流麗かつ格調高い(風間)』訳に対し、風間の訳はかなりくだけた文体になっており、読者の好みの分かれるところだという……というのは、佐吉が様々なサイトから拾ってきた、いわば聞き書き。キングについてはど素人の佐吉が、訳知り顔でこんなことを講釈するのはおこがましい。詳しくは他のキング・マニアの方のサイトを参照されたし。

 さて、キング初心者の佐吉は『ガンスリンガー』をどう読んだか。なるほど確かに、この作品自体は取り立てて面白いものではない。この壮大な物語世界の背景を説明するためのパートと云われれば、なるほどとも思う。ちなみに風間の訳については、小説として成り立ってはいるが、文章そのものには特に魅力を感じない、というのが佐吉の印象。

 こうした異世界を舞台にした長大なファンタジーには、どうしても、物語世界を読者に理解させるための、決して短くない説明が必要になる。トールキンの『指輪物語』然り、栗本薫の『グイン・サーガ』然り、小野不由美の『十二国記』然り。この『ガンスリンガー』も、あくまでそうした背景説明のためのパートである以上、これだけを読んであれこれコメントしても仕方あるまい。本格的に物語が動き始めるという第II巻以降を読んだ後に、あらためて感想を述べようと思う。

 ただ、『ガンスリンガー』はそうした説明のための巻のわりには退屈しなかった、ということは書き留めておきたい。面白かったか、つまらなかったかと問われれば、面白かったと佐吉は答えるだろう。何せ『指輪物語』の冒頭の退屈さはほとんど拷問に近かったもんね。あれに比べれば、『ガンスリンガー』は少なくともエンターテインメントとして成り立っている。だから、これから『ダーク・タワー』シリーズを読もうという方、どうぞご安心ください(笑)。

 ではまた、佐吉が第II巻『運命の三人』を読み終えた頃にお会いしましょう(オイ)。

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