2006年04月26日

特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話 / 大森望 [読書日記]

特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話
大森望

単行本, 研究社, 2006/03/12

 え〜と、先日買った本。翻訳絡みで二冊。

 まずはご存知柴田元幸の『翻訳教室』。帯には「東大文学部翻訳演習完全収録」とある。けっ、なんでいなんでい、偉そうにしやがって! 東大ったって所詮は二十歳かそこいらのガキどものやってることじゃねえか。この佐吉様についていけねえわけがねえやィっ……などと強がってはみるものの、内心やはりビビっている佐吉。この馬鹿な頭で難しい文学のお話についていけるかしらん。

 そしてもう一冊。実はこっちを先に読み始めたのだが、SF翻訳者で豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』などでも知られる大森望の『特盛!SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話』。こっちは打って変わってかなりくだけた内容のエッセイ。結構面白い。で、今日はこっちの話。

 タイトルから窺えるとおり、この本にはSFと翻訳という二つの切り口があるのだが、どちらかと云うとSFの話の方が比重が高い。ところが佐吉はSFについてはまったくの門外漢。子どもの頃にも思春期にもあまりSFを読んだ記憶がない。しかしそれだけに、ヲタクの元祖とも云える、この底なし沼……いや、これじゃSFっぽくないな、ブラックホールのような世界をのぞくのには、ぞくぞくするような面白さがあった。もっとも、これを機に佐吉が明日からSF小説を読み漁るようになる、ということはないと思うけど。

 そして翻訳絡みの話。ちなみに佐吉も一応翻訳を生業としているわけだけど、佐吉にとっては文芸翻訳なんてのはまったく別の世界の話。それを同業などと呼ぶのは、タクシーの運転手が、同じクルマを運転する仕事だからと、レーシング・ドライバーを同業者と呼ぶようなもの。だから、多少は我が身を振り返りつつ読んだ部分もあるけど、基本的にはこれも「佐吉の知らない世界」。

 とは云え、翻訳に関しては、やはり身につまされるところや勉強になるところも多かった。それは主に文章の書き方について。まあ、(英日)翻訳っていうのは日本語で文章を書く仕事の一つだから、翻訳について話せば日本語の文章の書き方の話になるのは、当たり前っちゃあ当たり前なんだけど。


 ……なんて、実はこれ、一ヶ月ほど前のmixi日記を転載したもの。あっちだとたれ流しになっちゃうから、忘れないうちにと思ってこっちに転載しました。要するに備忘録です。すみません。どちらもいずれ気が向いたらレビューを書こうと思っています。

 ちなみにmixiでは、この日記をアップした直後、佐吉のページに大森望氏の足あとがありました。さぞかし気を悪くされたことでしょう。けど、佐吉はシオドア・スタージョンも読んでるし、今度、コニー・ウィリスとかも読むつもりだから、どうか広い心で許してちょんまげ (^。^ ゞ >大森望さま

翻訳教室翻訳教室
柴田元幸

単行本, 新書館, 2006/02

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