2006年06月13日

新潮クレスト・ブックスを読もう! [雑記帖]

巡礼者たち巡礼者たち
エリザベス・ギルバート / Elizabeth Gilbert
岩本正恵

単行本, 新潮社, 1999/02

 「新潮クレスト・ブックス」は、小説、エッセイ、ノンフィクションなどジャンルを問わず(と云っても、大半は小説だが)海外の優れた文芸作品を紹介し続けている、知る人ぞ識るシリーズである。新潮社公式サイトのクレスト・ブックスのページには現在29冊が紹介されており、絶版になったものも含めると、全部で54冊の既刊がある。

 佐吉が以前から所有していたクレスト・ブックスは20冊ちょっと。そのうちすでに読んだものが10数冊。さらにブログに書評を載せたものが5冊ある。さすがにそのすべてに深い感銘を受けたというわけではないが、それでもクレスト・ブックスは概してレベルが高く、はずれが少ない。ちなみに、勢い余ってmixiにそのコミュまで立ち上げてしまったジュンパ・ラヒリやアリステア・マクラウドも、このシリーズで知った作家である。

 いずれはこのシリーズを全部読みたい。漠然とだが、洋モノ好きの佐吉はずっとそう思っていた。そしてこの夏、ついにそれを実行に移すことにした。具体的にいうと、まだ入手していない作品を買い集め始めたのである。

 もっとも、まだ書店で売られている作品ならいつでも手に入れられる。慌てて買う必要はない。問題はすでに絶版になっている作品たちである。佐吉はこれを、コレクターよろしく蒐集し始めたのだ。

 幸いクレスト・ブックスの創刊は1998年で、それからまだ10年も経っていない。すでに絶版になった作品でも、そのほとんどはまだ比較的簡単に、安価に手に入れることができる。しかし、だからと云ってのんびり構えていたら、いずれ入手困難になってくる作品もあるだろう。現に、古本が定価以上の値段でやりとりされている作品もすでに何冊かある。

 で、実際に自分の足を使ってまめに古書店を巡る……などということはせず、もっぱらネット上で古書を探す(便利な世の中になったものじゃ)。イーブックオフ、古本市場、楽天フリーマーケット、Amazonマーケットプレイス……。そうして今月7冊のクレスト・ブックスを買い求めた。内訳は、イーブックオフで3冊、Amazonマーケットプレイスで3冊、そしてたまたま近所のブックオフで見つけたものが1冊である。

 もちろん古書だから、その値段も程度もまちまち。こちらとしては当然、できるだけ程度の良いものをできるだけ安く買いたい。買い求める際には、その値段と程度(と希少価値)とを天秤にかけ、同時に(特にAmazonマーケットプレイスで買う場合)信用のおける相手かどうかを慎重に判断する。とは云え、現物を手にとって見ることのできないネット上の買い物では、それにも限度がある。適当なところで当たりをつけて「えいやっ」と買う。なかばギャンブルのようなものである。

 届いた本を見ると、さすがにどれも大きな破損や汚れはないが、中にはカバーの色褪せや小口の焼けが目立つものもある。まあ、200円というその本の値段を考えれば仕方のないところだが、そんなのを見るとちょっと後悔したりもする。概してAmazonマーケットプレイスで買ったものは当り外れが多く、イーブックオフのものは良好だ。TVCMでも喧伝している、システム化された本の再生プロセスのおかげだろうか。

 トータルで計算すると、今回佐吉はこれらを(送料を含めて)定価の約4割の値段で買ったことになる。ちょっと得した気分。まあ、「はずれだったかな?」というのもあったわけだけど、読むのに支障があるわけでなし、ひとまずはこれで良しとする。またちまちま買い集めることにしよう、今度はイーブックオフ優先で……と佐吉は思う、ますます隆起してゆく目の前の積ん読本の山を眺めながら(マテ)。

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この記事へのコメント

佐吉さん、こんにちは。
ホンヤクモンスキー仲間のLINです。
クレストブックス、全部、揃えられるのですか!
(・∀・)イイ!!
クレストは装丁も美しいんですよねえ(うっとり)
全作品、本棚にずらっと並べたらステキでしょうね。
それにしても200円は安い!
私は、ホワイトティースの下巻がなかなか手に入れられなくて
ほぼ定価で買いましたよ〜。
(Amazonマーケットプレイスで見たら、
やっぱりホワイトティース下巻は中古でもないですね)
私もそろえたくなってきました。
今、手に入れられないものだけでも、買っておくべき?

Posted by LIN at 2006年07月09日 18:54
LINさん、コメントどうもありがとうございます。

確かに、クレストブックスは装丁の美しさも一つの特徴ですね。分厚い作品であってもさほど重さを感じさせない、独特の紙質も魅力と云えば魅力です(それゆえ焼けやすいという欠点もあるわけですが)。

上の記事を書いた後にもちょこちょこ買い集めて、今手元にあるクレストブックスは30冊ほどになりました。ちなみに『ホワイトティース』については、佐吉は去年、幸運にも一般の書店で手に入れることができました。

プレミアのついている作品はまだそんなに多くはないけれど、この『ホワイトティース』や初期の作品で『ケンブリッジ・クインテット』などは、すでにやや入手しづらくなっているようですね。(逆に『朗読者』などは、かなり話題にもなり数も出たわりに一般ウケしづらい作品だった所為か、どこのブックオフにもごろごろしていますが)。一旦プレミアがついた古書は、何かの弾みでぽ〜んと相場が跳ね上がる、なんてことが時々ありますから、あるいは、買えるときに買っておいた方がいいかもしれませんね。

Posted by 佐吉 at 2006年07月12日 00:17

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