2005年07月27日

ナショナル・ストーリー・プロジェクト / ポール・オースター編 [読書日記]

ナショナル・ストーリー・プロジェクトナショナル・ストーリー・プロジェクト
ポール・オースター / Paul Auster(編)
柴田元幸, 岸本佐知子他

単行本, 新潮社, 2005/06/29

 今日買ってきたのは、ポール・オースター編集、柴田元幸他翻訳の『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」とは、元々、アメリカのラジオ局NPR (National Public Radio) の企画で、全米のリスナーから寄せられた事実に基づく物語を、番組の中でポール・オースターが朗読するというもの。この本は、4000点を超えるそれらの物語の中から厳選された179編を収めたアンソロジーである。

 実は、佐吉はこの本の原書を持っている。原題は『I Thought My Father Was God: And Other True Tales From NPR's National Story Project』という。のみならず、ポール・オースターの朗読を収めたカセットも買い求めているのである。ただし、これについては、できればCDで出して欲しかった。まあ、今どきカセットというのも、それはそれでアメリカらしいと言えばアメリカらしいのだが……と思っていたら、今秋、CD版が発売されると聞いた。どうしようかなあ……買うべきか買わざるべきか……。

 閑話休題。あるいは、原書を持っているのなら、わざわざ邦訳を買う必要はないだろう、と賢明なる読者諸氏は思われるかもしれない。が、実は、何を隠そう、佐吉は『I Thought My Father Was God』については、途中で挫折しているのである。

 え? お前の職業は何だって……?

 佐吉、翻訳屋ですが何か? (-。- y-°°°

 再び閑話休題。佐吉が邦訳を買い求めたのは、何もそれだけが理由ではない。この本は五人の翻訳者による共訳である。もちろん、最終的にはすべて柴田元幸のチェックが入っているのだが、その共訳者の一人に岸本佐知子がいる。一連のニコルソン・ベイカーの作品や、トム・ジョーンズの『拳闘士の休息』、スティーヴン・ミルハウザーの『エドウィン・マルハウス』などの訳者であり、また、抱腹絶倒のエッセイ『気になる部分』を上梓している、あの岸本佐知子である。これまで、ポール・オースターと言えば柴田元幸訳というのが言わばお約束だった。しかし、いや、それだけに、ポール・オースターが選び、岸本佐知子が訳した作品というのもなんだか面白そうだ。それが、佐吉がこの本を買ったもう一つの理由である。

 ともあれ、この掌編のアンソロジーから、いったいどんなアメリカの姿が浮かんでくるのか。これまた楽しみな本である。

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