2005年10月27日

飯嶋和一再び [読書日記]

始祖鳥記始祖鳥記
飯嶋和一

文庫本, 小学館, 2002/11

 Amazonから初めての紹介料が入った。2,333円。このブログの開設が今年3月だから、約8ヶ月でようやくこの額。もちろん微々たる額だが、それでも、ウチのお粗末なブログも多少なりとも世間様との関わりを持っていたのだと思うと、ちょっとうれしい。これで単行本なら1、2冊、文庫本なら3、4冊買える。さて、何を買おうか……。

 ってんで、ひとまず選んだのが飯嶋和一の『始祖鳥記』。昨日、あまり充実感が得られなかったと書いたあの『雷電本紀』の飯嶋和一である。

 『雷電本紀』の巻末のインタビューで、飯嶋は、そもそも鳥人幸吉について書きたかったのだが、その資料が乏しく、なかば仕方なしに、同時代人でしかも資料が豊富な雷電について書いたのだと語っている。

 鳥人幸吉とは、天明の時代、大空を飛ぶことにすべてを賭けた実在の人物。かのライト兄弟の初飛行より百年も前に空を飛んだ日本人がいたとかなんとか、あるいはどこかで聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれない。その幸吉について、飯嶋が満を持して書いたのがこの『始祖鳥記』なのである。聞けば出版当時あらゆる媒体で絶賛された作品だという。

 そう云えば、飯嶋の最新作『黄金旅風』は、こないだの本屋大賞にノミネートされてたのね。そんなことも今頃になって知る佐吉。『雷電本紀』を読み始めて以来、飯嶋和一はスゴいって話をあちこちで聞いたけど、そんなにメジャーな人だとは知らなかった。だって、『雷電本紀』はそこまでスゴい作品とは思えなかったんだもん……。

 まあ、そんなわけで、『始祖鳥記』は、佐吉にとって飯嶋和一再評価のための作品になるだろう。『雷電本紀』では今ひとつ見えてこなかった飯嶋の底力、果たして如何に。

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