![]() | ことばの波止場 和田誠 単行本, 白水社, 2006/11 Amazon |
星新一や丸谷才一の一連の著作、最近では三谷幸喜のエッセイなど、本の装丁でもお馴染みのイラストレーター和田誠が、イラストならぬ「ことば」について語った一冊、『ことばの波止場』を読む。児童書に関するセミナーで、和田がはじめて行った、ことば遊びについての講演に加筆したものである。和田自身の「個人史」に乗せて、しりとり歌、替え歌、回文、アナグラムなど、さまざまなことば遊びの楽しさを、豊富な具体例とともに紹介している。
その一例をここにも紹介しよう。「いろは」についてのエピソードである。
「いろは」は、ご存知のとおり、仮名四十七文字をすべて一度ずつ使って作られた手習い歌である。かつては弘法大師の作という説もあったが、今は平安中期に成った詠み人知らずの歌とされている。続きを読む






